決定版 嶋三喜夫

嶋三喜夫( 島田あきお ) 決定版 嶋三喜夫歌詞
1.山里しぐれ

作詞:関口義明
作曲:水森英夫

しぐれおろしが山から里へ
辛いうわさを連れてくる
町へ嫁いだ あの娘は
あの娘はいくつ
枯葉つもった裏木戸開けりゃ
浮かぶせつない 面影が

昨日ひと雨 今日ひと雨と
来たり去ったり 戻ったり
秋が深まる この胸
この胸ゆれる
寒さだけならこらえもするが
出来ぬこころの 冬じたく

人目しのんで別れた夜の
固いちぎりを 忘れたか
しぐれ気まぐれ あの娘の
あの娘の涙
日暮れ峠の向こうに見える
雲のきれ間を 雁がゆく


2.里がえり

作詞:杉紀彦
作曲:水森英夫

駅の日暮れに 雨降りしきる
母は迎えに ひとりで来たか
傘をかしげて 二言三言
うしろ姿が哀しくて
胸がいたむよ 里がえり

おれがこのまま 一緒に住めば
母の笑顔も 見られるだろに
今夜あしたの 二人の二日
あつい味噌汁手料理も
おれにゃ涙の 里がえり

今度いつ来る いつまた会える
母が見送る 小さくかすむ
山の木枯し もうすぐ冬か
置いて行くのは親不孝
つらい別れの 里がえり


3.里ごころ


4.母恋峠

作詞:わたなべ泰彦
作曲:影山時則

雪の坂道 転げ坂
いつかは春と 越えてきた
なんでどうして…
この俺のこして 一人で逝った
泣けば なみだに
雲がながれる 母恋峠

遠いあの日の かえり道
背なかで聴いた 子守唄
今は聞けない…
あなたを呼んでは 唇かんで
泣けば なみだに
心しぐれる 母恋峠

里の日暮れを 汽車が行く
在りしの母を 乗せて行く
秋はもうすぐ…
終わりの季節よ わら焼く煙り
泣けば なみだに
染まる夕日の 母恋峠


5.港のカナちゃん

作詞:関口義明
作曲:水森英夫

そりゃないよカナちゃん
ボトルの下に さがさないでと
なぐり書き 今度ばかりは
本気だと 人さわがせにも
ほどがある うれしがらせて
またまた消えた お茶目千鳥に
日暮れる 港町

そりゃないよカナちゃん
時化より怖い 女ごころも
ありだけど 惚れた弱みを
引きずって 海峡荒波
越えたのさ どこの出船と
夜遊びしてか 遠い汽笛が
せつない 港町

そりゃないよカナちゃん
いつもの癖で どうせひと夜の
雲がくれ 帰りそびれて
迷うより かわいいえくぼを
見せとくれ 風も止んだか
桟橋あたり 灯りぬらして
星降る 港町


6.見かえり峠

作詞:関口義明
作曲:水森英夫

森の日暮れに ひぐらし鳴いて
あの娘をしきりに 恋しがる
ひとりが切ない 祭りの季節
笛や太鼓は はしゃいでも
あれも夢 これも夢
遠い別れの 見かえり峠

栗がはじける 裏山ずたい
肩よせ歩いた 帰り道
夕げのけむりが たなびく向こう
空はきれいな あかね色
あれも夢 これも夢
過ぎた十年 見かえり峠

風の便りも 途絶えたままの
あの娘はいくつに なったかと
おやじの茶わんに 酒つぎながら
ゆうべおふくろ ひとり言
あれも夢 これも夢
すすきゆれてる 見かえり峠


7.帰って来いや


8.隅田川慕情


9.夕焼けわらべ

作詞:杉紀彦
作曲:水森英夫

(オーイ)
夕焼けが 聴こえるかい
母さんの 呼んでる声も 聴こえるかい
縁側 柿の木 しおからトンボ
みんな みんな 何処行ったやら
瞼を重ねりゃ 夕焼けわらべ

夕焼けが 聴こえるかい
あしたから 北風吹くと 聴こえるかい
何人いただろ いろりのまわり
みんな みんな 昨日のようだ
いくつになろうが 夕焼けわらべ

夕焼けが 聴こえるかい
父さんは もう居ないけど 聴こえるかい
こどもは誰でも かわいいけれど
みんな みんな 親をはなれる
それでも絆は 夕焼けわらべ


10.雪螢


11.夜汽車は走る

作詞:東條寿三郎
作曲:サトウ進一

窓にもたれて 振り返り 振り返り
口に出さずに さよなら告げた
切つない別れが いま沁み沁みと
まぶたに熱く ああ よみがえる
夢の中 故郷(ふるさと)へ 夜汽車は走る

くらい海鳴り 子守唄 子守唄
ひとりぐらしの 母ァさん元気か
なぜか気になる もうすぐ会える
高まる思いを ああ かきわけて
なつかし故郷(ふるさと)へ 夜汽車は走る

むねに手を当て 祈るたび 祈るたび
あつい泪が こぼれておちる
まばらな星くず はるかな向う
かた振りながら ああ どこまでも
いま帰える故郷(ふるさと)へ 夜汽車は走る


12.別れの港


13.メダイ


14.おふくろの海

作詞:東條寿三郎
作曲:サトウ進一

俺が半分 つくったような
苦労白髪の おふくろよ
おやじを失くした 小舟も錆びて
磯の波間に ゆれながら
漕ぎ手待ってる 涙のむこう

年はとっても 動けるうちは
浜に出るのが 生きがいと
送ってよこした 包を開けりゃ
海の匂いと 母ごころ
なんで故郷(こきょう)は 近くて遠い

赤い浜なす 今年も咲いた
岬外れの 日暮れどき
背中を丸めて 番屋の隅で
網を繕(つくろ)う おふくろを
夢で今夜も 負ぶってやろう


15.居残り柿次郎


16.海が笑っている